自分が積極的に選んだにせよ、やむを得ずにせよ、
人生に無限にある選択肢の中から、ある一つの道を選ぶ、絶え間ない選択の連続である。だから不本意な境遇や望んでいなかった状況に置かれると、人はとかく、自分のいるべき場所はここではない、
ほんとうはもっと違うところにいるはずだったと思い、過去の選択を悔やむ。しかし、現実に自分がいるのは今、ここなのである。
ここ以外にはないのである。あきらめろというのではない。
今の自分を、今このときを大切にしようというのである。今の境遇をありのままに認め、受け入れて、いかに充実したものにしていくか、それがこの先の人生を決める。
そう思いを定めて、とにかく懸命に今を生きてみよう。泣き言や弱音を吐かず、自分に与えられたこの道を坦々と歩み続けよう。
その中で面白みや生きがいを見出し、日々を楽しむことのできる人には、後悔という言葉は無縁に違いない。新たな旅立ちを前に、このことをしっかりと心に留めておきたい。
(PHP No.706 裏表紙の文面より引用)
私にとって、この言葉は「過去への戒め」と「明日への希望」の両面からにつながる「グサッと、胸に突き刺さる」言葉です。