〈この記事の内容〉
- 2020 いちごトラストとの資本提携へ向け、臨時株主総会招集
- いちごアセットと最終契約(2020.2.2 追記)
- 新たな金融支援「いちごアセット」が登場!(2019.12.22 追記)
- 2019.10.12 追記
- 2019臨時株主総会直前になって・・・
- iPhoneへのディスプレイ供給について
- Apple Watchへの供給について
- JDI再建を左右する重要な案件
2020 いちごトラストとの資本提携へ向け、臨時株主総会招集
開催日程:2020年3月25日、状況は刻々と進行しているようである。
- いちごトラストから最大1,008億円資金調達
- INCJからのサポート継続
- 取締役2名選任
- スコット・キャロン氏
- 東 伸之氏
当社は、2020年3月期第2四半期末において1,016億円の債務超過となっているところ、本総会において必要な議案が承認されず、本第三者割当またはリファイナンスが実行されなかった場合には、毀損した財務基盤の回復が困難となる結果、当社企業価値の更なる毀損を招くおそれがあり、また、2020年3月末までに債務超過が解消されないことで、資金繰りに重大な懸念が生じる恐れがあります。
臨時株主総会招集通知同封のペラ紙より引用
【私にできること】持っている議決権の行使
いちごアセットと最終契約(2020.2.2 追記)
- 独立系投資顧問のいちごアセットマネジメントから最大1008億円の出資を受け入れる方向で最終契約
- いちごのスコット・キャロン社長:JDI会長に就任予定
いちごはまず504億円で優先株を引き受け、議決権の44%強を握る筆頭株主となる。残りの504億円については、JDIの借入金返済に伴う資金需要に合わせ、議決権のない優先株を引き受ける。優先株は1株75円で発行するが、1年後から1株50円で普通株に転換できるため、いちごの議決権はいずれ過半を超える見込み。最初の優先株には、3~5年間は売却できない「ロックアップ」がついている。
www.nikkei.com
スマートフォン向け有機ELの量産に消極的な姿勢
『有機ELの量産をスマホ向けに転換するとなると、多大なコストが発生する。(中略)有機ELについては、自分のバランスシートを膨らませてまで、設備投資のコストをかけようとは思っていない。ただ、(Apple Watch向けの量産を開始するなど)せっかくここまで技術を磨いたので、きちんとした顧客のニーズがあり、大量生産の技術に確信を得て、量産を支援してくださる事業投資家・金融投資家が現れるのであれば、その際の交渉次第でありえる』(JDIの菊岡稔社長)
japanese.engadget.com
新たな金融支援「いちごアセット」が登場!(2019.12.22 追記)
いちごアセットのスコット・キャロン氏は日本通として知られているそうで、日本企業の株式も大量保有しているらしい。
キャロン氏「投資スタンスは長期保有が原則」とのことなので、実現すれば期待の持てる支援者になるのでは・・・
2019.10.12 追記
こういう記事読むと資本主義社会の厳しさを実感させられる。
Appleのいいように踊らされてるって感じだろうか。
ローコスト有機ELの普及が鍵。
なんとか食いつないで、土俵に上がれる程度の量産に漕ぎ着けられないものだろうか・・・
そんな想いが募るばかり。
2019臨時株主総会直前になって・・・
iPhoneへのディスプレイ供給について
iPhone SE2(iPhone9?)向け液晶パネル受注→生産開始
ジャパンディスプレイ(JDI)が、米アップルが3月にも発売する廉価版スマートフォン「iPhone(アイフォーン)SE2(仮)」向けの液晶パネル生産を始めたことが分かった。大きな販売量を見込める廉価版アイフォーンの受注は、経営再建中のJDIにとって新たな追い風となりそうだ。
JDIは主力の茂原工場(千葉県茂原市)にて、アップルが今春発売予定の廉価版アイフォーン新機種向けの液晶パネル生産を開始した。SE2は2017年に発売されたアイフォーン8をベースに開発され、ディスプレーサイズは4・7インチになるとみられる。
JDIはアイフォーン8向けに液晶パネルを供給していた経緯があり、順当に受注。同じサプライヤーだった韓国・LGディスプレイは経営が厳しくなり、液晶パネル事業の縮小・撤退もささやかれる。SE2用液晶パネル需要の大半はJDIともう1社で分け合うもよう。
- 2020年、低価格路線モデルに液晶ディスプレイ投入?
- iPhone11:JDI液晶供給
これからの事業動向予測
- JDI:OLED生産拠点:白山工場 → 操業停止中、売却検討中(2020.2月時点)
- 量産対応準備期間:2年〜2年半 → スマートフォン向け有機EL量産化断念(2020.1.31発表より)
2020年、iPhoneへの有機EL供給サプライヤー予測
- 投入モデル:3機種
- サプライヤー:サムスンディスプレイ(韓国)、LGディスプレイ(韓国)、BOE(中国)参入なるか?
JDI液晶現行モデルへの供給状況
- iPhone 11
- iPhone XR
- iPhone 8
Apple Watchへの供給について
- 生産拠点:千葉茂原工場
JDI再建を左右する重要な案件
今回臨時株主総会招集の通知が届いているが、内容をみても難しくてさっぱりわからない。
ただ「当社の事業概要と臨時株主総会における議決権行使のお願いについて」というペラ紙をみると、
本総会において必要な議案が承認されなかった場合には、当社は持続的な事業運営に不可欠な長期安定資金を得ることができず、また今後の資金繰りが悪化することで事業継続が困難となる可能性がある。
という記載がある。
新スポンサーからの資金調達を実現させるために、一個人株主としてできること。
微力ではあるが、この議案を支援することで、まずはJDI再建のステップとなることを切に願いたい。