2019年4月ニュースメモ
- 印刷方式による有機ELディスプレイの後工程量産ラインを、JOLED千葉事業所で構築開始(前工程量産ラインについてはJOLED能美事業所にて構築中)
- 同ラインの構築は、INCJおよび、ソニー、NISSHAを引受先とする第三者割当増資で調達した255億円の一部を充てる
- 量産ライン稼働開始時期:2020年を計画、車載やハイエンドモニター用途に向けて、10~32型サイズの中型有機ELディスプレイを生産する方針
- 新しく株主となったNISSHAとは、今後ディスプレイ向けタッチセンサーにおいて協業にも取り組んでいく
2019年1月ニュースメモ
2018年8月ニュースメモ
JOLEDは中型有機ELパネルの技術開発を完了し7月に設立した能美事業所(石川県能美市)で2020年をめどにパソコンモニターや車載のパネルを本格量産する。
一方、市場の大きいテレビ向けは技術外販のビジネスに集中する。製造ノウハウや特許技術の提供で代価を得る。パナソニックとSCREENの子会社はJOLEDが提供する「造り方」とともに製造装置を売り込む。
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中型有機ELパネル量産: 生産拠点=能美事業所、パソコンモニター・車載パネル用途
テレビ向け技術外販事業:製造技術と製造装置の提供
JOLED、キーワードと強み
印刷方式有機ELパネル
- 韓国勢の生産方式は蒸着方式
- JOLEDの生産方式は印刷方式
- 印刷方式のメリットは低コスト
中小型有機ELパネルは「蒸着」と呼ばれる方式を採用する韓国勢が圧倒的だが、JOLEDは、高価な設備が不要で、蒸着式よりコストが安い印刷式を武器にシェアを高める計画だ。
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有機ELパネルの特長
- 薄型・軽量
- 高画質
- 自発光によりバックライト不要
- 黒色もきれいに表現
有機ELテレビの特長は、液晶に比べて薄型・軽量、そして高画質という2点にある。有機ELを使ったパネルは電圧をかけると自発光して映像を映し出すため、液晶パネルのようにバックライトを必要とはせず、厚さ数ミリメートルまで薄くできる。また、明暗をつけることに長けているため、液晶が苦手とする黒色もはっきりと表現でき、暗い場面の多い映画の観賞などに適しているといわれる。
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量産体制について
- テレビ向けの大型パネルを量産できるのはLG1社のみ
- スマートフォン向けなどの小型パネルも韓国サムスンSDIが圧倒的首位
- 国産有機ELテレビはLGから供給を受けている
toyokeizai.net
その他の有機ELに関する動き
- 2018年12月、シャープが自社製の有機ELディスプレイを搭載したスマートフォン「AQUOS zero」を発売
- 有機ELパネルは、三重県多気町にある三重工場と、大阪府堺市にある堺工場で製造した日本製 kakakumag.com