トライオートFXの自動売買セレクト、予め設定された自動売買プログラムの中から選ぶだけなので、とても簡単に始められるのがメリット。
試しに運用成績No.1の「コアレンジャー ユーロ/豪ドル」を選択して、資金配分を最低倍率まで下げてみるが、推奨証拠金は45万円にもなってしまいます。
そんなに投資できないんだけど・・・と諦めていませんか?
注文詳細を確認してみると、これには64本もの注文が含まれています。
試しに選んだ通貨ペアは好成績を出している「ユーロ/豪ドル」ですが、「1.535〜1.685」と広範囲価格帯での注文が含まれています。
私はこんな一気に注文出せないので、小幅な価格帯で注文設定して自分なりのグリッドトレード、自分なりのトライオートFXの構築にチャレンジしています。
過去の記事でも紹介しています。
→ #FX #グリッドトレード 手法に手応えあり! - k.144 Personal Note
トライオートFXのビルダー機能「シングルカスタム」を活用してグリッドトレードを構築
〈この記事の内容〉
- トライオートFXのビルダー機能「シングルカスタム」を活用してグリッドトレードを構築
グリッドトレードとは
任意の価格帯に、一定間隔で「エントリー注文」と「決済注文」を仕掛けておき、相場の動きに従ってポジションの保有と利確決済を行うトレード手法。
この「グリッドトレード」という手法を応用したインヴァスト証券の専用トレードシステムが「トライオートFX」になります。
少額でトライオートFXをそこそこ実践する作戦
冒頭でも書いたように自動売買セレクトでチョイスしてみると、注文本数64本、推奨証拠金45万というような大きな資金が必要になってきます。
私のトライオートFXのやり方ですが、ビルダー機能を活用して
自分の環境にあわせてサイズダウンした、自分だけの自動売買を作って運用する
という作戦です。
利用するのはビルダー機能の「シングルカスタム」という設定で、1つのシングルカスタムの中に20pips間隔で5本の設定します。
トライオートFXでは設置した自動売買毎に「稼働状態/停止状態」をスイッチで操作することができるので、現在の相場と保有ポジションを確認しながら各シングルカスタムの稼働状態を操作することでポジション数をコントロールすることもできると思います。
【通貨ペア:EURAUD】
価格帯 | 設置間隔 | 利確幅 | 設置本数 | 数量 | 必要証拠金 | 推奨証拠金 |
---|---|---|---|---|---|---|
1.64台 | 20pips | 15pips | 5本 | 1,000✕5 | 25,000円 | 6万円程度 |
1.63台 | 20pips | 15pips | 5本 | 1,000✕5 | 25,000円 | 6万円程度 |
1.62台 | 20pips | 15pips | 5本 | 1,000✕5 | 25,000円 | 6万円程度 |
1.61台 | 20pips | 15pips | 5本 | 1,000✕5 | 25,000円 | 6万円程度 |
設置間隔:20pips、利確幅:15pipsの設定は、
「カワセ係長のダブルスチール投資法」を参考にしています。
ダブルスチール投資法を解説した33ページの資料がもらえます。
ただでもらえるモノはもらっておきましょう!
良さそうなものは手に入れておき、
稼ぎへつなげる方法やヒントの引き出しとして蓄えておきたいものです。
でも、何でもいいってわけじゃなくて、
カワセ係長の言うところの「ウンコ」を引き出しにしまっておいても駄目なわけで・・・
各価格帯を展開してみると次のようになります。
価格帯 | エントリー価格 | 利確幅 | 利確決済価格 | カウンター値 |
---|---|---|---|---|
1.64台 | 1.648 | 15pips | 1.6495 | -15pips |
↓ | 1.646 | 15pips | 1.6475 | -15pips |
↓ | 1.644 | 15pips | 1.6455 | -15pips |
↓ | 1.642 | 15pips | 1.6435 | -15pips |
↓ | 1.640 | 15pips | 1,6415 | -15pips |
価格帯 | エントリー価格 | 利確幅 | 利確決済価格 | カウンター値 |
1.63台 | 1.638 | 15pips | 1.6395 | -15pips |
↓ | 1.636 | 15pips | 1.6375 | -15pips |
↓ | 1.634 | 15pips | 1.6355 | -15pips |
↓ | 1.632 | 15pips | 1.6335 | -15pips |
↓ | 1.630 | 15pips | 1,6315 | -15pips |
価格帯 | エントリー価格 | 利確幅 | 利確決済価格 | カウンター値 |
1.62台 | 1.628 | 15pips | 1.6295 | -15pips |
↓ | 1.626 | 15pips | 1.6275 | -15pips |
↓ | 1.624 | 15pips | 1.6255 | -15pips |
↓ | 1.622 | 15pips | 1.6235 | -15pips |
↓ | 1.620 | 15pips | 1,6215 | -15pips |
価格帯 | エントリー価格 | 利確幅 | 利確決済価格 | カウンター値 |
1.61台 | 1.618 | 15pips | 1.6195 | -15pips |
↓ | 1.616 | 15pips | 1.6175 | -15pips |
↓ | 1.614 | 15pips | 1.6155 | -15pips |
↓ | 1.612 | 15pips | 1.6135 | -15pips |
↓ | 1.610 | 15pips | 1,6115 | -15pips |
トライオートFX、ビルダー機能を使ってカスタム設定する
自動売買セレクトは選ぶだけで簡単なのですが、
身の丈にあった設定 ← (これ重要!)が簡単にできないのが残念。
それをやってのけるのがビルダー機能。
やってみると思ったより簡単です。
少額でトライオートFXやってみたい方にはオススメなので解説してみたいと思います。
【STEP-1】「自動売買セレクト」ボタンから入る
まずは「自動売買セレクト」ボタンから入ります。
【STEP-2】「ビルダー」を選択する
メニュー項目の「ビルダー」を選択します。
【STEP-3】「FXで作る」を選択する
「FXで作る」を選択します。
【STEP-4】「シングルカスタム」を選択する
「シングルカスタム」を選択して次へ進みます。
シングルカスタム
自動売買注文を1つ1つ作成することができます。
1〜100本までの自動売買注文を同時に稼働することができるので、シングルカスタムを使いこなすことができれば自分だけの自動売買注文を作ることができます。
【STEP-5】「通貨ペア」を選択する
トレードしたい「通貨ペア」を選択して次へ進みます。
今回は「ユーロ/豪ドル」を選択します。
【STEP-6】1本目グリッドラインを設定する
シングルカスタムで作成する、1本目グリッドライン「自動売買注文」の設定をします。
①「買/売」を指定する
②「数量」を指定する(最小ロット=1,000)
③「エントリー価格」を指定する(等間隔のグリッドラインに相当)
④「利確幅」を指定する
⑤「カウンター値」を指定する
⑥追加する
カウンター値は決済後の次の新規注文の逆張り方向のエントリー条件です。
買いの場合なら-30pipsと指定すると決済後30pips下がったら次の新規買い注文を発注します。
利益幅とカウンター値を同値にすると同じ価格で新規買い注文を繰り返します。
③1.61で → ②1,000通貨 → ①買い → ④15pips上がったら(1.6115)決済し → ⑤15pips下がったら(1.6100)①へ(繰り返し注文動作)
このサイクルで「1.610」のグリッドラインを繰り返しトレードします。
【STEP-7】2本目グリッドラインを設定する
シングルカスタムで作成する、2本目グリッドライン「自動売買注文」の設定をします。
各設定項目には、1本目グリッドラインで設定した値が引き継がれていますので、
③「エントリー価格」の指定のみ変更して追加します。
③1.612で → ②1,000通貨 → ①買い → ④15pips上がったら(1.6135)決済し → ⑤15pips下がったら(1.6120)①へ(繰り返し注文動作)
このサイクルで「1.612」のグリッドラインを繰り返しトレードします。
【STEP-8】必要本数グリッドラインを設定する
1つのシングルカスタムの中に、複数本のグリッドライン「自動売買注文」を作成します。
③「エントリー価格」の指定を替え、必要本数分設定します。
【STEP-9】設定した注文を確認する
①「注文」タブで
②「自動売買注文」の内容を確認し、
③「シミュレーション」ボタンで進む
【STEP-10】シミュレーションを確認する
①「必要証拠金」が確認できます
必要証拠金:必要証拠金はFXの場合はレバレッジ25倍で発注する時の最低証拠金です。
②「注文名」を設定する(識別しやすい名称に修正するのがオススメ)
私は価格帯毎に複数のシングルカスタムを作成しているので、価格帯が識別できるように変更しています。
③「カートに入れる」ボタンで進む
【STEP-11】注文を確定する
①「推奨証拠金」が確認できます
カートに入れることでシミュレーション上のリスク(ドローダウン)を加味した推奨証拠金が算出されます。
・最大DD:総合損益(青いライン)の最大の下げ幅
②最終の「注文確認」ができます
③「注文を確定する」ボタンで確定する
【STEP-12】自動売買作成完了
「OK」ボタンで注文を確定します。
自動売買作成完了です。
「取引画面で注文を確認する」ボタンで次へ
【STEP-13】取引画面で注文を確認する
「作成したシングルカスタム」をクリックすると、構成されている各注文を展開することができます。
作成したシングルカスタムを展開すると、設定した5本のグリッドラインを確認することができます。
今回作成した「1.61」の価格帯の他に「1.62」「1.63」「1.64」の各価格帯を作成済みです。
これらは現在「稼働停止」していますが、左端の「 ボタン」で稼働再開することができます。
ビルダー機能でカスタム設定をやってみて
トライオートFX、ビルダー機能を使ってカスタム設定をする手順を解説してみました。
いかがでしたでしょうか。
なるべくわかりやすく表現するために【図解】としてみましたが、わかりにくいところなどございましたらコメント・SNSなどからご連絡下さい。
私のできる範囲でサポートさせていただきます。
設定するポイントを覚えてしまえば簡単ではないかと思います。
実際に作成の手順を練習してみるとよいのではないでしょうか。
作成に失敗してもボタンで簡単に削除することができるので安心です。
自動売買の作成が完了すると自動的に稼働状態になります。
練習する場合、設定するエントリー価格を現在の市場価格と離れた価格で試してみるのが良いと思います。練習でやったつもりが作成完了後に実際にポジションを取ってしまうというようなことを避けられると思います。
関連記事
グリッドトレード関連記事を投稿していますので、参考にして下さい。