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技能検定シーケンス制御、実技試験問題の傾向について(ペーパーテスト編)

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技能検定シーケンス制御、実技試験ペーパーテスト問題の傾向(H22〜26年)

関連記事を幾つか投稿しましたが、「技能検定」「シーケンス制御」「問題」などのキーワード検索によるアクセス記録が見られます。

私も受験対策中はネット検索により情報収集していましたので、少なからず何らかの情報を求めている人はいるってことですね。

私の合格体験から、少しでもチャレンジしている方への情報提供になればと思い、実技試験問題の傾向について整理してみたいと思います。

〈記事の内容〉



試験問題の概要

1)試験時間:1時間
 問題数は4問、1問あたり15分の時間配分

2)使用可能な用具
 ・筆記用具
 ・電子式卓上計算機(プログラム機能付きを除く関数電卓可)
 ※電卓はほとんど必要ないが、
 PLCシステム仕様設計の問題で簡単な四則計算が必要。

3)問題数:4問
平成27年度の出題を始め、試験問題集を確認してみると、平成23年から平成26年まで傾向はすべて同じ。

  • 問題1:タイミングチャート
  • 問題2:LD、ST→FBD置換
  • 問題3:PLCシステム仕様設計
  • 問題4:LD→ST置換



問題1:タイミングチャート

ラダープログラムの動作を解析し、与えられた入力に対する出力をタイミングチャートにあらわす問題。入力が2〜3つ程度、出力が4〜5つ程度、タイマが組み入れられる問題もある。

私はこのタイミングチャートが苦手で、一番時間がかかることから、最後に余った時間で取り組むようにしていました。



問題2:LD・ST→FBD置換

ラダー図、構造化テキストをファンクションブロックダイアグラムに置き換える。

  • LD:ラダーダイアグラム

 PLCプログラムではお馴染みのもの

  • ST:構造化テキスト

 演算処理に適している
 Data4 = Data1 × Data2 - Data3 のような演算式

  • FBD:ファンクションブロックダイアグラム

 演算パラメーターと演算子の付いたボックスを線でつないで制御回路をあらわすもの

 論理演算子:AND(論理積)ラダーは直列回路
       OR(論理和)ラダーは並列回路
       NOT(否定)ラダーはb接点
 算術演算子:+(加算):ADD
       ー(減算): SUB
       ×(乗算):MUL
       ÷(除算):DIV

過去の出題では、これくらいの演算子を理解できていれば、だいたい解くことができると思います。

monoist.atmarkit.co.jp


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問題3:PLCシステム仕様設計

この問題は、2つの出題パターンが毎年交互に出題されているようである。

  • 3つの装置を2台のPLCで制御する

 →H27、H25、H23

  • ある装置を複数モジュールで構成されるPLCで制御する

 →H26、H24

問題の内容については、システム条件の数値や回答する項目などの違いはあるが、出題問題の構成要素はすべて同じ。



問題4:LD→ST置換

問題2と同系統の応用問題、ラダー図を構造化テキストに置き換える。

問題2と4は、ラダーを組んだことがあり、且つコンピュータープログラムのC言語などを経験したことがあれば理解しやすく、とても簡単な問題だと思います。



おわりに

私は、「雇用問題研究会」が発行している試験問題集

この2冊の書籍を購入して受験対策しました。

最新の問題集が発売されています。

58電気機器組立て (平成27・28・29年度1・2級技能検定試験問題集)

58電気機器組立て (平成27・28・29年度1・2級技能検定試験問題集)

学科、実技作業試験、実技ペーパーテストのすべての問題と回答が掲載されているので、これを一通りやっておくことでかなり自信がつくのではないでしょうか。

値段は少し高めですが、先行投資ということで持っている価値はあると思います。2級だけでなく1級の問題も掲載されていますので、今後ステップアップを考えている人にとってはさらに有効なものではないでしょうか。

解説付きが必要な場合はこのようなテキストも発行されています。

書籍代、受験料は決して安価なものではありません。
万全の体制と準備で試験に臨み、技能士の称号を獲得してゆきましょう。



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